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江原啓之

霊的なことを恐ろしいもの、怪しいものであるというレベルから、哲学的なレベルまで、引き上げた江原さんの功績は大きいと思います。

江原さんの話は分かりやすく、説得力があると思いますが、思想のベースになっているものは、江原さんのオリジナルではなく、スピリチュアリズムの思想(特にシルバーバーチの霊訓から抜粋したもの)となっています。(江原さんは霊能者として活躍する前にシルバーバーチの霊訓を読んでいます。(「人はいかに生まれいかに生きるのか」p47))

江原さんの書籍は分かりやすいですし、入門書としては良いかもしれませんが、それだけでは、知識に偏りが出てきて本当に大切な思想をとらえ損ねることにもなりかねないと思います。

また、江原さんの言葉でかみくだいて説明している以上、スピリチュアリズムの思想も、どうしても江原さんの価値観や先入観、偏見などによって脚色されることは免れません。

そのため、やはり純粋なスピリチュアリズムの思想を学ぶ必要があるのではないかと思います。

ここでは、江原さんの思想はシルバーバーチの霊訓の思想がもとになっていることを確認するために、江原さんの思想とシルバーバーチの霊訓を比較したいと思います。

八つの法則

江原さんがスピリチュアリズムの思想を簡単にまとめた八つの法則とシルバーバーチの霊訓を比較します。

一.霊魂の法則(スピリットの法則)

「人は霊的存在であり、肉体はこの世を生きている間だけの乗り物にすぎない。霊魂は死とともに肉体を離れるが、あの世で永遠に生き続ける。」

「あなた方人間は物的身体を通して自我を表現している霊魂です。」
(シルバーバーチの霊訓(一)p125)
「死は消滅ではありません。霊が別の世界へ解き放たれるための手段にすぎません。」
(シルバーバーチの霊訓(六)p101)

二.階層の法則(ステージの法則)

「人は死後、その人の成長のレベル(人格)に応じた境地に行くことになる。」

「こちらでは魂の成長に応じた界、つまりその人の知性と道徳性と霊性の程度にちょうどよく調和する界に住むようになります。」
(シルバーバーチの霊訓(七)p130)

三.波長の法則

「自分の心のあり方が出会う人や出来事を決めている。」

「宇宙には斥力(反発力)があるように引力(親和力)があります。親和性のある者どうしが自動的に引き合い、引かれ合うという法則です。」
(シルバーバーチ最後の啓示p42)

四.守護の法則

「すべての人間に見守ってくれている背後霊がついている。」

「皆さんの味方として差し向けられる霊はいろいろです。地上で顔見知りだった人、血縁のあった人、さらにはそうした地上的縁とは無関係に、ただ地上人類への愛に動かされてやってくる高級霊もいます。」
(シルバーバーチの霊訓(十二)p21)

五.類魂の法則

「人間はあの世にこの世の家族以上に深い絆で結ばれた魂の家族(類魂)を持っている。類魂全体の進化のために類魂の代表としてこの世に生まれて来ている。(コップの水を類魂とすると、人間はその中の一滴であり、少しでも浄化して再び類魂に戻ることを目指している。)」

「一個のダイヤモンドがあって、それにたくさんの相があります。それぞれが地上に誕生して体験を持ち帰り、ダイヤモンドの光沢を増します。」
(シルバーバーチの霊訓(十)p136)

六.因果の法則(カルマの法則)

「自らまいた種は自らで刈り取らなければならない。」

「因果律は全法則の基本原理であり、永遠に不変のものです。自分が蒔いたタネが生み出すものを自分で刈り取るという原理です。」
(シルバーバーチの霊訓(十)p151)

「今ある状況はすべてこれまでの自分のあり方の結果。」「因果律の正確さはホストコンピューターをはるかに凌ぐ。」

「これまで行なってきたことの結果が今のあなたであり、今のあなたが行うことが未来のあなたをこしらえるのです。因果律は一瞬の途切れもなく、しかも完璧に働いています。」
(スピリチュアリズムによる霊性進化の道しるべp52)

「因果律は個人レベルに働くのではなく、集団にも働く。」

「誰であろうと、一個人であろうと、大勢であろうと、民族全体であろうと国民全体であろうと、摂理に反したことをすれば必ずそれなりのツケがまわってきます。いつも申しておりますように、その摂理は完璧です。時としてそれがあなた方人間には見きわめられないことがありますが、因果律は間違いなく働きます。」
(シルバーバーチの霊訓(四)p33)

「行い、言葉、思いが霊的なエネルギーを放ち、自分自身に返ってくる。」

「あなたのすること、考えること、口にすることの一つ一つがそれ相応の結果を自動的に生み出します。」
(シルバーバーチの霊訓(八)p189)

七.運命の法則

「宿命は生まれた時代や国、家族など、変えられないもの。料理で言えば素材。」「運命は定められておらず、自ら創るもの。どう料理するかが運命。」

「運命全体としての枠組みは出来ております。しかしその枠組の中で、あなた方が計画した予定表に従いながらどれだけ潜在的神性を発揮するかは、あなたの努力次第だということです。」
(シルバーバーチの霊訓(一)p39)

八.幸福の法則

「上記の七つの法則が人間の魂が経験と感動によって浄化され、やがて神とひとつになるため(本当の幸せを得るため)に働いている。」「幸せとは、お金や物などを得ることではなく、試練を乗り越えることで、魂の濁りをきれいにすること。」

「円熟した魂とは人生の有為転変のすべてを体験しつくした魂のことです。苦しみの淵を味わわずして魂の修練は得られません。底まで下りずして頂上へはあがれません。それ以外に霊的修練の道はないのです。あなたみずから苦しみ、あなたみずから艱難辛苦を味わい、人生の暗黒面に属することのすべてに通じてはじめて進化が得られるのです。」
(シルバーバーチの霊訓(六)p195)

その他の江原さんの思想

「この世は魂の修行の場。」

「地上は保育所です。訓練所です。いろんなことを学ぶ学校です。身支度をする場です。潜在している才能が最初に目を出す場であり、それを人生の荒波の中で試してみる所です。そうした奮闘の中ではじめて真の個性が形成されるのです。」
(シルバーバーチの霊訓(六)p166)

「この世の財産は神様からの借り物にすぎない。」

「物的財産はいくら貯めても、それを永久に所持することはできません。地上に生きている間だけの管理人であり預り人であるにすぎません。」
(シルバーバーチの霊訓(十一)p128)

「人間が亡くなるとこの世では悲しむが、あの世では喜んで迎えられる。逆に、誕生するときにこの世では喜ぶが、あの世では悲しむ人が大勢いる。」

「あなたがたにとって死はたしかに恐るべきことでしょう。が私たち霊界の者にとっては、ある意味でよろこぶべき出来事なのです。赤ちゃんが誕生すればあなたがたはよろこびますが、こちらでは泣き悲しんでいる人がいるのです。反対に死んだ人は肉体の束縛から解放されたのですから、こちらは大よろこびでお迎えしています。」
(シルバーバーチの霊訓(四)p84)

スピリチュアリズムの思想と江原さんの思想の相違点

江原さんの言葉には「お金のことを毛嫌いする人のことを快く思わない。沢山稼いで寄付すればよい。」というものがありますが、これに対応するものとしてシルバーバーチの霊訓には以下のような記述があります。

「霊的に正しければ物的な面もおのずと整います。要はどちらを優先させるかの問題です。お金が不足したからといって大義が台なしになることはありません。霊性が発揮されるにはまずお金がなくてはいけない、という発想から金儲けを優先させても、事はそうは運びません。」
(シルバーバーチの霊訓(十一)p131)

江原さんの価値観では、始めのうちはお金を稼いだら世の中のために寄付しようなどと考えるかもしれませんが、中には必ず生活の質が上がっていくにつれて、寄付する気持ちも無くなったり、大金の中からほんの少しだけ寄付したりする人が出てくるはずです。そのような人が出てくれば、結局貧富の差を生んだり、争いを生じたりするものではないかと思います。

このような点からも江原さんの思想は、純粋なスピリチュアリズムの思想とは変化していることが理解できます。

また、シルバーバーチの霊訓には次のような言葉もあります。

「私たちにとってスピリチュアリズムというのは宇宙の自然法則そのものなのです。これを体系化して幾つかの信仰箇条とすべき性質の教えではありません。」
(シルバーバーチの霊訓( 五)p56)

信仰というものはあまり簡略化しすぎると、どうしても欠陥が出てきて、悪徳商法やカルト宗教などに利用されたりするものだと思います。

このような点を考慮しても、やはり一人一人が純粋なスピリチュアリズムの思想を学ぶ必要があるのではないかと思います。

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